そもそも銀河帝国は自由惑星同盟を、脱走した犯罪者の子孫と定義しており形式的には「国家」として認めておらず、鎮圧の対象としています。
又、帝国の刑法では、国家反逆罪は高確率で子にも適用されます。よって、警察が犯人と交渉、和解できないように、形式上帝国は、同盟とは和解できません。
帝国にも何人か同盟との和解を模索した皇帝がいましたが、全て原理主義的な勢力に暗殺された、という事実が問題の根深さを示しています。

一方、自由惑星同盟側においても、時が経るに連れ、帝国との戦争が軍事部門を中心にした利権の温床となり、帝国との戦争継続を潜在的に望む勢力が次第に国政の中心になってしまいました。
事実、イゼルローン攻略により帝国との相互不干渉状態を現出できる軍事的状況において、同盟が選択したのは、帝国領への侵攻でした。