【カツオと樋口一葉】
カツオは訪問客から、五千円の小遣いをもらう。サザエに「すぐに無駄遣いするからそんな大金は母さんに預けなさいよ」と促される。しかし、カツオが「もっとボクを信用して」と訴えると波平は任せると言う。普段手にする機会のない五千円を、じっくり観察するカツオ。お札に描いてある肖像画が、作家の樋口一葉と知る。

【楽しい通学路】
学校に遅刻しそうなワカメが慌てて家を出ると、門前で、これから高校へ向かう浮江に会う。通学路の途中まで、2人は一緒に登校する。ワカメは「とっても楽しかった」とカツオに報告してうらやましがられる。翌朝、登校時刻が迫っているのに、ワカメはのんびりと朝食を食べている。浮江の出る時間に合わせるために、時間稼ぎをしているのだ。

【ママの歯医者さん】
サザエが突然「歯が痛い」と言い出す。そして家族にタラオを任せ、マスオの付き添いで歯科医院へ出掛ける。実はこれはサザエとマスオが映画に行くためのうそであった。それを承知の家族は、タラオに気付かれないよう留守番する。しかし、サザエの歯痛を心配し待ち続けるタラオを見ると、ワカメもカツオも後ろめたい気分になってしまう。