3月4日(土) 04:50〜05:20

東日本大震災から12年。津波で壊滅的な被害を受けた沿岸部は、ハード面の復興事業は終盤を迎え、新しい町に生まれ変わった。
そんな町の1つ、漁師町として海とともに生きてきた宮城県石巻市雄勝町。震災後、町には高さ最大9.7mの巨大な防潮堤が建設された。
巨額の予算をつぎ込み建設された無機質な壁。その必要性を疑問視する声は今でも消えない。
平地の多くが、住宅が建設できない災害危険区域に指定された雄勝町。

防潮堤は、住宅ではなく、空き地や山の前にそびえ立っている。当初、町は住宅も道路も高台に移転し、高い防潮堤は造らない計画を掲げた。
しかし、これまでの道路を高台に移転するという事業は、国の復興予算が使えなかった。そのため、この計画はとん挫することに…。
国が掲げた「創造的復興」。被災者が思い描いた復興はかなえられたのか-。震災から12年、“復興"とは何かを問う。

東日本放送