10月29日(土) 04:50〜05:20

2022年9月23日、「西九州新幹線」が開業した。
博多ー長崎間の九州新幹線西九州(長崎)ルートのうち、武雄温泉(佐賀県武雄市)ー長崎(長崎市)間の約66km区間を最速23分で結ぶ「日本一短い新幹線」だ。
九州で二つ目となる新幹線は、全国の新幹線網とつながっていない「飛び地」で、博多ー長崎間は武雄温泉駅で在来線特急と新幹線を乗り換える「リレー方式」、
従来特急より約30分短い最速1時間20分で結ぶ。整備費は約6200億円。
1973年の整備計画決定から約半世紀。開業に至る経緯に1974年の原子力船「むつ」の放射線漏れ事故が絡む政治的駆け引きもあった。
誘致政策上ルートから外された地域や、特急が廃止され利便性が低下した在来線沿線など、新幹線開業に伴う光と影も。
国が総額約500億円を投じたフリーゲージトレイン(軌間可変電車)の開発断念や並行在来線問題、佐賀県の反対で全線開業の見通しが立たないなど“曲折の道程"を関係者の証言でたどる。

長崎文化放送