ドイツの都市カッセルに築かれた「ヴィルヘルムスヘーエ公園」は、18世紀ヨーロッパを代表するバロック庭園。高さ50mの大噴水や長さ350mの階段状の滝。さらに水の芸術と言われる森をめぐる人工の水路。この地方の君主が300年前に建設をはじめ、100年がかりで完成させた大庭園だ。バロック庭園の特徴は見るものを驚かせる巧妙な演出。ローマ遺跡のような水道橋から流れ落ちる高さ30mの滝も圧巻だ。