11月12日(土) 04:50〜05:20

最も治療が難しいがんとされる「膠芽腫」。悪性脳腫瘍の一つで進行スピードが速く再発リスクが高い。
日本人の2人に1人ががんになると言われる中、膠芽腫の罹患率は10万あたり1.63人。
希少がんゆえの問題もあり新たな治療法の開発に進展は見られず、5年生存率は15%程度にとどまる。
山形市に住む熊谷誠司さんは、その膠芽腫患者だ。つらい闘病生活中に生きる希望を見出したのは「新たな治療薬を開発へ」と伝えるテレビのニュース。
しかし、恐れていた事態が熊谷さんを襲うことになる。死への恐怖、愛する家族の将来…。
その現実に向き合い葛藤する熊谷さんの脳裏に浮かんだのは、厳しい生活を支えてくれた多くの人たちへの思い。
さらに、がんになって初めて気付いた社会の問題点だった。
そして「生きた証」だと紡ぎ出される言葉の一つひとつは、同じような苦しみの中にいる人すべてに向けられたエールだった。

山形テレビ