9月17日(土) 04:50〜05:20

石川県の能登半島に位置する輪島市門前町。人口およそ5000人、少子高齢化が進む過疎のまちです。
門前高校野球部も部員の減少に悩まされ、試合はもとより、練習も十分にできない状態が続いていました。
2021年9月、そんな野球部に転機が訪れました。高校野球の名将、山下智茂さんが指導に携わることになったのです。
山下さんは77歳。旧門前町出身で、門前高校の1期生です。星稜高校で長年監督を務め、数々のプロ野球選手を輩出するなど、名門と呼ばれる礎を作りあげました。
現場復帰のきっかけは、輪島市役所に勤務する、星稜OBの教え子からの相談でした。定員割れが続いていた門前高校。「野球部を通して活性化したい」と、指導者就任の依頼を受けたのです。
ふたつ返事で母校のために立ちあがった山下さん。グラウンドでノックバットを握る日々が戻ってきました。高校野球の名将、最後の挑戦を見つめます。

北陸朝日放送