石川雲蝶は、幕末から明治初期にかけて新潟県で活躍した天才彫刻師です。県内の寺社仏閣などに色鮮やかで躍動感溢れる木彫刻を数々残しました。その力量は、襖絵や鏝絵・書院障子の組子細工など多種多様で、現在も県内には、1000点以上の作品が現存しています。
中でも畢生の大作と言われているのが、魚沼市の西福寺・開山堂にある天井彫刻『道元禅師猛虎調伏の図』。畳18畳分の広さの彫刻は、まさに息をのむ迫力です。そんな神業とも言える恐るべき超絶技巧にシシド・カフカが迫ります。

<Art Traveler>シシド・カフカ
<ナレーター>磯村勇斗