ゴールドラッシュ以降、一攫千金を夢見てカリフォルニアにやってきた男たちの中には、金を掘り当て街のボスにまでのしあがった男もいる。
ラフート(リチャード・ダイサート)もその1人だ。
彼は町で鉱山会社をとりしきり、権力と金にモノをいわせて、あたり一帯の採掘権を独占していた。
大がかりで強引な水力採掘で山肌を削り取るラフート。やがて金も底をついてきたラフートは、昔ながらの方法で砂金を取って暮らしている村カーボン・キャニオンに目をつける。
この村の先頭に立っていたのはバレット(マイケル・モリアーティ)一家だった。
ラフートはこの土地の採掘権をも手にしようと企み、配下の男たちに村を襲わせ、村人を土地から追い出そうとする。
ある日、バレットが必需品を買いに町に行くと、ラフートの手下に絡まれ袋叩きに遭う。
そこに救世主のごとく謎の男が現れ、なんと彼らを一瞬で片づけてしまう。
バレットは助けてくれたお礼にと男を家へ案内し、夕食に招待する。
夕食の席に出てきたのは僧服を着た“牧師”(クリント・イーストウッド)だった。
そのまま宿泊した彼は、その翌日、前日の仕返しにラフートの息子ジョッシュが大男を伴ってバレットの村にやってくるが、それをあっさり撃退してしまう。
しかし、ラフートが全米川下り選手権を呼ぶと告げた瞬間、彼は顔色を変える…。