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6月30日、火災によってプレスコット市消防局の精鋭部隊であるグラナイト・マウンテン・ホットショッツのメンバー20人の内19人が死亡した。
消防士たちは茂みの中で防火テントを被っていたが火災は1,090℃にのぼり、そこにいた全員が死亡した。プレスコット市はその後19人の名前を全て公表した。

20人の内ただ1人生き残ったホットショッツの隊員は21歳のブレンダン・マクドナウであり、彼は火災の様子を確認する偵察に出ていたときに火の手に襲われた。
マクドナウは隊長と無線によって連絡を取り合い、徒歩で火災から逃げていたところを別のホットショッツであるブルー・リッジ・ホットショッツの車両によって救出された。

その後、ブルー・リッジ・ホットショッツはグラナイト・マウンテン・ホットショッツの救出に向かおうとしたが、火の手に阻まれて不可能であったため、取り残されていたヤーネルの住民の避難を行った。
午後4時42分ごろ、火災はグラナイト・マウンテン・ホットショッツを襲った。ヘリコプターが救出に向かったのはその2時間後で、アリゾナ州の警官であるエリック・タールが防火テントを被った19人の遺体を発見した。

全米防火協会によると、この火災による消防士の犠牲者は、山火事としては1933年に起こったグリフィスパーク火災以来最悪で、2001年のアメリカ同時多発テロ以降で最も多いという。