島田 鳩山政権のとき記者会見のオープン化という試みがありましたが、民主党政権は逆にマスコミに刺されてしまったような形になりました。それ以前、第一次の安倍政権もメディアに刺されたという被害意識があり、第二次安倍内閣はマスコミを逆に利用しようという転換があったそうです。

もし、また政権交代が生じたら、記者会見オープン化という同じ過ちは繰り返せないから、違う方法として、誰が来てもよい第二記者クラブを作ったらどうなるでしょうか。

神保 民主党は記者会見をオープンにしましたが、その結果、既得権益を持つ大手メディアから見ると許せない政権ということになりました。

また、オープン化の結果、新たに入ってきたネットメディアやフリーの記者は、会見に入れて貰ったから友好的な記事を書いてくれるかと言えばとんでもない。彼らは特権を授かっている御用記者ではないので、既存メディアが指摘しないような厳しい問題にどんどん突っ込んでくる。つまり民主党は記者会見をオープン化した結果、かえって厳しい批判に晒されることになってしまったわけです。
nihonkosoforum.org/report/20210520/10/