また天才系小説かよ
遠雷と蜂蜜で高村薫に酷評されてたのにw

登場人物の深みのなさ、「天才」という存在の軽さ、そして比喩に比喩を重ねた音楽描写によって結局音楽が立ち上がってこない、こうした点が小説としての快を大きく損ねている。
これが最高傑作と銘打たれて宣伝される作家の不幸を思うといささか不憫ではあり、長期の連載を経た大御所の作品を是が非でも売らねばならぬ出版社の努力にしてもほんの少しのつつましさでもあればよかろうと思う。