死の商人
しのしょうにん
merchant of death

武器弾薬を製造販売する者で,戦争によって私利をはかることから,こう呼ばれる。 1934年に組織されたアメリカ上院のナイ委員会が第1次世界大戦中のその実態を明らかにしたが,今日では軍産複合体として大きな問題となっている。しかも,近年の傾向として兵器産業に加え,貿易政策の重要な柱として国家が対外武器売却に積極的に関与するようになった。アジア,アフリカ諸国に中古武器を売りつけたり,紛争地域における勢力均衡の維持を名目に熾烈な武器輸出競争を演じているのが実態である。