「酔った」のママが亡くなった…あまりに突然の別れに悲しみに包まれる塙山キャバレー…かつて多額の借金で離婚を選び姿を消した元夫と「酔った」ママの知られざる愛の物語

常連客がまるで家族のようにつながった店。その家族の真ん中にいたママとの別れは、あまりにも突然だった…

トタン張りの小さな建物が肩を寄せあうように立ち並ぶ飲み屋街。茨城県日立市の国道沿いに、まるで終戦直後にタイムスリップしたような佇まいの不思議な一角がある。12軒の小さな店が並ぶ「塙山キャバレー」

平均年齢70歳を超えるママたちは皆、壮絶な人生を生き抜いてきた。だからこそ、この街には、ちょっと訳ありな人々が集う。そんな場所に未曽有の危機が。不景気の煽りで遠のく客足。開店して半世紀、最年長84歳の「京子」ママも初めての経験だという。