―― 「パクられたなあ」はよくあることなのですか。

永井
そうですね、「やられちゃったなあ」と。“昨今のロボットもの”でも随分取られちゃってるなあと思うんだけど。まあしょうがないか(笑)。
前にアメリカへ行ったときに現地の弁護士が訪ねてきて、「スター・ウォーズのダース・ベイダーはあなたの作品のパクりですよ、
裁判起こしませんか」みたいなこと言ってきたんですよね。僕はパクりだと思っていないので何のパクりか尋ねてみると、
「バイオレンスジャックのスラムキングをモデルにしてます」と。

「証言してくれる現場スタッフはたくさんいるから行ける!」なんて付け加えられたけど、でも裁判に勝てるかどうかも分からないし、
何しろスター・ウォーズシリーズは僕も好きなのでそんなことはしたくないし、
スラムキングの影響を受けたとしても結果として違うものになっているからいいじゃないか、みたいに思って。
そんな感じでご遠慮したんですけど、弁護士としてはなんとか巻き込んでやりたかったんでしょうね(笑)。