今夜も一夜限りの宿を借りながら、出会った人の人生に耳を傾ける。リュック一つで全国をさすらい、夕方になると街角で「今晩泊めてください」と書かれたフリップを掲げるのは、シュラフ石田(32歳)。この生活を始めて4年…石田は泊めてくれる人を「家主さん」と呼び、これまでに300軒以上の家を泊まり歩いてきた。「死ぬまで人の家を泊まり歩きたい」石田が今の生活にこだわる理由が垣間見えたのは、街頭でフリップを掲げることが難しい雨の日のこと。この夜、石田が訪ねたのは、1週間前に泊まった20代女性の部屋。一緒に食事をし、マンガや音楽などのたわいのない話をしながら過ごす。彼女は「孤独で乗り越えられない夜」に、石田が隣にいることで救われたという。そんな中、夜8時を過ぎても“家主”が見つからない石田が向かったのは80代女性の家。1人暮らしの彼女は、いつ来るとも分からない石田の為に大好きなビールを冷やして待っていた。自由気ままに生きる男と、彼を受け入れる人々の一期一会では終わらない不思議な関係。この繋がりの先にあるものとは…

【語り】あの  【放送時間】14:00~14:55