5月29日(月) 02:50〜03:50

国政から地方選まで、選挙があればどこへでも行き、選挙の面白さを伝え続けてきたフリーランスライター・畠山理仁。
その取材の決め事は「候補者全員を取材できなければ記事にしない」というもの。ふだんは光が当たりづらい候補者たちの多様さを世に伝えてきた。
選挙取材歴は20年を超え、それらを書籍にまとめた『黙殺 〜報じられない“無頼系独立候補"たちの戦い〜』(集英社)は、第15回開高健ノンフィクション賞を受賞、高い評価を受けた。
そんな畠山の肩越しにカメラを据えると、一体どんな世界が映り込むのか。
2022年7月の参院選・東京選挙区で34人の候補者全員への取材を試みる畠山に文字通りの“密着取材"を敢行した。
破天荒で個性的な候補者たちが垣間見える一方で、1人で選挙現場を走り回る畠山の睡眠は平均2時間という多忙さ。
本業である原稿書きもままならず、選挙取材に熱を入れるほど、経済的に苦しくなるという本末転倒な選挙取材人生に、「もう限界…」とこぼした。
参院選後の8月、畠山は沖縄県知事選へ向かった。本人曰く、「選挙取材人生の“卒業旅行"」。
日本の中でも特に選挙戦が熱いと言われる沖縄で、畠山が出会ったものとは…。
日本の民主主義の現在地と、選挙の魅力に憑りつかれたフリーランスライターの苦悩に迫る。