8月13日(土) 04:50〜05:20

宮城県亘理町に住む佐藤勉さん(81)。2歳の時に、父・冨五郎さんを太平洋戦争で亡くし、父の記憶は残っていません。
戦後、勉さんのもとに2冊の日記が届きました。その日記は、マーシャル諸島で戦死した父が、戦場で刻んだ2年にわたる記録でした。
勉さんは、日記から父の手掛かりを探そうとしました。しかし、日記は、紙が劣化し、鉛筆の文字が薄くなっていた上、当時の言葉で記されているため、簡単に読むことはできませんでした。

勉さんは、「日記の中にいる父」を探す“旅"を始めます。仕事を辞めてタクシードライバーになりました。
理由は、ドライバーとなり、大学の周りを走っていれば、文字を解読できる専門家に会えると思ったからだと話します。
そして、3カ月後、運命的な出会いを果たします。解読が進み、浮かび上がってきたのは、マーシャル諸島での「餓死の実態」。
2年にわたって日記を書き続けた父。そこには、勉さんへの思いが綴られていました。

東日本放送