7月30日(土) 04:50〜05:20

2021年7月3日、静岡県熱海市で発生した大規模な土石流では27人が死亡し、未だ1人が行方不明となっている。
娘を亡くした小磯洋子さん(72)は、「発災から1年が経つが、まだ昨日のように思っている。」と話す。
遺族らは「土石流は天災ではなく人災だ」として、盛り土があった土地の前・現所有者らを訴える集団訴訟を起こした。
しかし、調査が進む中、これまでの様々な杜撰な実態と、責任をなすりつけ合う現状が浮き彫りになっている。
違法な盛り土を造成した業者は、当時、熱海市から何度も盛り土に関する指導が行われてきたが従わなかった。
さらに、熱海市は約10年も前に盛り土が違法な状態だと認識していたにも関わらず、強制的に盛り土の防災対策工事を行わせる措置命令の発出を見送っていた。
また、盛り土の申請書類に不備があったにも関わらず受理していたことも明らかになった。
あまりに大きな犠牲を生んだ土石流。その責任を巡る現状を伝える。

静岡朝日テレビ