最終予選、起用選手数が歴代最多!
人選こそハリル最大の戦術である。
9試合戦って、すべてが違うフォーメーションとスターティングイレブン。アジア最終予選最速突破を果たした。

 今回のロシアW杯最終予選を象徴するデータだろう。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表がW杯行きを決めたオーストラリア戦で、試合前に驚きを持って伝えられたのは先発の11人だった。
前線の起点役として負傷明けの大迫勇也、エイバルで主力に定着した乾貴士までは想定内だったかもしれない。しかし、浅野拓磨や井手口陽介を抜擢すると予想した人は少なかっただろう。そしてその結果がどうなったかは、周知の通りである。

 ハリルホジッチ監督は選手を大きく入れ替え、激しい競争原理をチームに持ち込んだという評価