トランプ大統領は自分の政権のこれまでの業績を自慢し、米国は以前より強く、豊かで、安全な国になっていると強調。米国は世界において独自の道を突き進む権利があると繰り返した。

さらに、グローバリズムの考え方を拒絶し、愛国心を称賛した。「この部屋にいる全ての国が、自分の風習や信条や伝統を追求する権利を、私は尊重する」と述べ、「米国は皆さんにどのように暮らして働いて信仰すべきだなどと言ったりしない。ただその代わり、我々の主権を尊重するようお願いするだけだ」と呼びかけた。

国際貿易については、これ以上の「悪用」を容認しないと警告。中国による大々的な製品のダンピング(不当廉売)と知的財産の盗難が、米国の巨額貿易赤字につながったと非難した。

石油輸出国機構(OPEC)に対しては、加盟国の多くが米国の軍事支援に依存しているにも関わらず、世界を相手に「ぼろもうけ」していると責めた。

また、移民問題については、不法移民が各地の犯罪組織の資金源となり、地域住民の生活を脅かしていると指摘。人の移動は国際組織が管理すべきではないと批判した。その上で、住民の流出が続く国については、自国民により良い未来を提供できるよう、支援すべきだとも述べた。

トランプ氏はさらに、インド政府が数百万人もの国民を貧困から「中産階級」へと引き上げたと評価。サウジアラビアの「大胆な、新しい」改革や、イスラエルの「旺盛な民主主義」を称賛した。ポーランドについても、自国の主権を守るために戦った国だと称えた。
https://www.bbc.com/japanese/45637431.amp