必殺からくり人~早坂暁ワールド~第’話(1976年10月15日放送)
「鳩に豆鉄砲をどうぞ」
(監督・蔵原惟繕 脚本・早坂暁)
第12話 「鳩に豆鉄砲をどうぞ」
鳥居耀蔵 - 岸田森
しぐれ / アキ(二役) - 赤座美代子
花沢老人 - 汐路章 水野忠邦 - 酒井哲
後藤三右ヱ門 - 沖時男 花井虎一 - 出水憲司
やり手婆さん - 小林加奈枝 渡辺崋山 - 千葉保
高野長英 - 森秀人 小関三英 - 北原将光

十三日夜と十五日昼は人目につくところにいるように、との謎の手紙を残して時次郎が姿を消した。
自分一人で何か大きい仕事をするつもりらしく、手紙は仇吉らにアリバイづくりを命じたものなのだ。
仇吉らは時次郎の愛人の女郎しぐれや鉄砲鍜治師の花沢老人の話から時次郎のねらいは次の北町奉行と目される鳥居耀蔵の暗殺だと知る。

※遅筆の早坂。ついに脚本があがらないまま撮影が始まった。
撮影開始当時は結末しか原稿が届いておらず、原稿到着とともに撮影が進められ、仕舞いには現場判断での撮影を余儀なくされた。
脚本の未完(最終的には完成するが)を感じさせない(現場の緊張感は想像できるが…)作品の完成度は見事で、必殺シリーズでも印象に残る回といて挙げられる事も多い。