第1話 黒いガンダム

シャア・アズナブルの乗るモビルスーツリック・ディアスは、サイド7のコロニー、グリーン・ノア2に向かっている。彼はクワトロ・バジーナ大尉と名を変え、反連邦政府組織エゥーゴに参加していた。
地球連邦軍を私物化し、グリーン・ノア2(別名グリプス)を軍事基地化するティターンズの偵察を試みたのである。
コロニーに接近するリック・ディアスの中で、クワトロ大尉はそこに新たなニュータイプの存在を感じていた。
同じ頃、グリーン・ノア1に住むカミーユ・ビダンは、ティターンズのジェリド・メサ中尉に、コンプレックスを持つ名前から性別を間違えられたことに激し、彼を殴る。
そのことでティターンズに逮捕されたカミーユはMPに尋問を受けるが、コロニー内でテストが行われていたMSガンダムMk-IIの墜落事故に乗じて脱走した。
一方、ティターンズが開発していたガンダムMk-IIの存在を知ったクワトロ大尉は、母艦のアーガマに連絡を取り、機体の奪取を決意する。
アーガマの砲撃によってグリーン・ノア1への侵入口を開き、ガンダムMk-II奪取作戦が始まろうとしていた。