必殺仕置屋稼業~第28話(最終回:76年1月9日放送)
「一筆啓上崩壊が見えた」
(監督・蔵原惟繕 脚本・村尾昭)
睦屋佐兵衛 - 観世栄夫 徳太郎 - 大林丈史
伊蔵 - 沼田曜一 松吉 - 浜伸二
おさよ - 飯塚明美

市松が仕置した卯之吉は、別の仕置屋の元締である佐兵衛の息子だった。
怒った佐兵衛は報復のため、おこうを連れ去り、仲間の名をすべて聞き出そうと激しく責めたてる。
印玄は、おこうを救出しようとして動き出すのだが…。

※冷徹な殺人マシーンだった市松と主水たちとの対比で描かれてきた仕置屋稼業も、最終回。
市松の仕置によって窮地に立たされた主水との二人のやりとりは、最後まで見逃せない。
仕事屋稼業の最終回も手掛けた村尾の脚本が、今回もキッチリ結末をみせる傑作の呼び声がたかい。
市松のなかに『主水という人間がどういう存在だったのか…。』という余韻が残る描きかたも秀逸だとおもう。

※主水のターニングポイントといえる『飲酒』『マフラー着用』シーンをみることができる。