助け人走る~第4話(1973年11月10日放送)
「島抜大海原」
(監督・工藤栄一 脚本・國弘威雄)
三左衛門 - 花沢徳衛 おとせ - 高樹蓉子
おりょう - 川崎あかね 治平 - 有馬昌彦
定吉 - 内田勝正 己之吉 - 根岸一正
喜太郎 - 陶隆 仙八 - 大橋壮多
六造 - 表淳夫

貧乏侍佐山の娘、おりょうは、商人近江屋の息子の信吉に嫁いだが、武家御法度に反したとして遠島になり、ひとり息子の太郎を残して御蔵島に送られ、夫の信吉は江戸を追放された。
清兵衛から裏の仕事としておりょうの救出を頼まれた文十郎は、鳥も通わぬ流人島へ行くのは反対だった。
しかし、かつて御蔵島に父が流人となって送られ、その消息を知りたがる平内のたっての願いで承諾し、他の流人の身代りになって平内と共に流人船に乗りこみ嵐をついて島に向う。
島は名主の三左衛門に統制され、流人の監視はきわめて厳重な場所であった。

※中谷一郎は水戸黄門第4と5部の合間にこのシリーズに参加している。
以前5ちゃんの時代劇スレで、旧マネージャーの知人の方の書き込みがあった。そこには…

・ひとつの役のイメージに囚われるのを嫌っていた
・真面目で、人にも自分にも厳しい人であった

という人柄が書き込まれていたのを記憶している。
今回、お調子者な平内のシリアスな一面が描かれている。その内容は、どこまでも澄みわたる青い海に青い空、それだけにストーリーの悲惨さがいっそう際立つ感じを醸し出している。