カン・ユーの出番が終わる。
振り返れば遠ざかる緑の地獄。
カン・ユーよさらば。
薄れゆく意識の底に、仁王立つ数々の修羅像。
耳に残る叫喚、耳に焼きつく炎。
次の旅が始まる。
旅と呼ぶには余りに厳しく、余りに哀しい。
過去に向かってのオデッセイ。

次回「暗転」。
キリコは次の巡礼地に向かう。