必殺仕切人~第1話(84年8月31日放送)
「もしも大奥に古狸がいたら」
(監督・松野宏軌 脚本・吉田剛)
歌橋 - 谷口香 お袖 - 井上ユカリ
お松 - 沢亜樹 後藤金平 - 司裕介
鬼アザミ - 菅貫太郎

『仕事人IV』で、仕事人チームが解散してから、数カ月の月日が経ったある日のこと。

ある夜、大奥中臈頭・お国と、彼女に仕えていた女中・お清は、無実の罪を着せられて江戸城から追放される。
お国の潔癖な人柄を嫌い、己の権勢を守ろうとする 大奥年寄・歌橋の仕組んだ罠によるもの。
その様子を不憫に思った大奥御広敷番 虎田龍之助の手助けにより二人は、髪結いの勘平とその妻・お勝の住む四谷の久兵衛長屋に腰を落ち着けた。
一方、歌橋は、将軍の胤を宿しながらも自分の意のままにならぬ側室を次々に暗殺する。
その側室の一人・お光の女中だったお袖は身の危険を感じ、城を抜け出して江戸市中の実家に身を潜める。
偶然出会った彼女から、お光たちの仇を討ちたいという訴えを聞いたお国は、側室変死の件を調べようとして逆に譴責され、御役御免になって武士を捨てた身となっていた龍之助に相談するが、それを外道仕切人 鬼アザミの配下に見られてしまう。
鬼アザミは歌橋からお袖の始末を依頼されており、お袖に接触し悪事を聞いたお国と龍之助も、口封じのための殺しの的にされてしまった。
鬼アザミはチーム解散後も江戸に残った勇次を無理矢理仲間に引き入れ、仕立屋の新吉を目付け役として、お国殺しを命じる。