愛を見たのが幻想なのか、心の渇きが幻想を生むのか。
戦いの果てに理想を見るのが幻想に過ぎないことは、兵士の誰もが知っている。
だが、あの瞳の光が、唇の震えが幻だとしたら?そんなはずはない。
ならばこの世の全ては幻想に過ぎぬ。では、目の前にいるのは誰だ?
次回「再会」
劇的なる者が牙をむく。