「カルナマゴスの遺言」
西暦935年頃に魔術師グレコ・バクトリアの墓にて発見された、カルナマゴスが記し遺したものが原本であり、
それを背教の修道士が夢魔の設けた半人半魔の怪物の血液によって、ギリシア語に翻訳しつつ筆写して複製したとされる。
筆写されたのは二部だけで、内一冊は13世紀初めにスペインの宗教裁判所の異端審問によって処分され、オリジナルの原本も行方知れずとなったが、
残り一冊は歴史の闇に埋もれながらも現存し、紆余曲折を経て、とある古書籍商の書棚でジョン・シバスチャンが発見、彼の手に渡るに至っている。