必殺仕事人~第53話(80年5月30日放送)
「惚れ技 情炎半鐘割り」
(監督・田中徳三 脚本・石川孝人)
与吉 - 中村ブン 平次郎 - 高峰圭二
久蔵 - 北見唯一 木曽屋源兵ヱ - 西山嘉孝
松村半十郎 - 西山辰夫 阿久根 - 芝本正

放火事件続発し、需要増加で儲かるはずの材木屋たちは品薄に頭を悩ませていた。木曽屋源兵ヱが保有する材木を売り渋った為である。
木曽屋は値の釣り上げのために手代平次郎に放火を行わせていた。
その頃、上総屋に木曽の木こり与吉が来店。江戸に来て早々財布をなくしたと言う与吉に同情した加代は、与吉に二分を貸すが、後でそれを知ったおしまと口論となり、上総屋を飛び出してしまう。
十年前加代が旅の男に入れ揚げた挙げ句捨てられてしまった過去を、おしまに口にされたことが加代にとって相当ショックだったらしい。
その与吉の面倒を見る木曽の地主久蔵は、向こう五年間自分の山の木の伐採を木曽屋に独占させるという契約を木曽屋に急かされ、林奉行松村半十郎からも後押しされていた。
久蔵から給金を貰った与吉は早速上総屋に借金を返済、そして親切にしてくれた加代に突然求婚する。
加代は裏稼業のこともあるのでせっかくの申し出を断るのだが、それ以来与吉に上総屋の前に居座られてしまう。そして主水や左門も与吉を追い払おうとするがことごとく失敗に終わる。
そんな時に、例の放火事件の被害者から犯人を殺してほしいと依頼を受け、六蔵が江戸へやって来た。

※元締・六蔵(木村功)の登場は今回で最後。以降、木更津と連絡をとるために往復するシーンが出てくるだけとなる。
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