海産物の通信販売などで不当な二重価格表示をしたとして、消費者庁は29日、食料品通販会社の北海道産地直送センター（札幌市）に対し、景品表示法違反（有利誤認）で再発防止などを求める措置命令を出した。 同庁によると、同社は昨年10月～今年1月、自社のウェブサイトで、北海道産の焼きタラコや毛ガニ、生サラミなど34商品を通常より安く販売しているかのように表示したが、サイトに掲載されていた「通常価格」で販売した実績はなかった。通常より6割引きしているように表示した商品もあったという。 同社は地元テレビの情報番組で、特産物のセットに、おまけでコロッケ20個を付けて販売するともうたっていたが、実際はコロッケまで含んだ金額が本来の販売価格だった。 同社は「不適切な表示で迷惑を掛け、おわびする。再発防止のため管理体制の強化に努める」とコメントした。