必殺からくり人~冨嶽百景殺し旅 第14話(最終回:78年11月24日放送)
「凱風快晴」
(監督・松野宏軌 脚本・安倍徹郎)
赤星銀平 - 清水紘治 梅屋 - 早川雄三
中村歌八 - 西田良

今回の仕事の依頼はおえいから。内容は何と父・北斎を殺してくれというもの。
半信半疑で江戸へ潜入するお艶だが、北斎から事情を聞くと、北斎の絵が江戸で大人気となり、版元が押しかけ満足に絵を描けなくなったので、死んだことにして好きな絵を描く生活にも戻りたいから殺したようにしてくれ、とのこと。
お艶はわざと版元連中が集まる料亭で狂言殺人を演出。作戦は見事成功し北斎親子は晴れて自由の身に。しかし裏にはきな臭い版元・梅屋重兵ヱが係わっていることに不安が過ぎるお艶。梅屋は一座を付回し唐十郎を「殺し屋」と見抜いた浪人・赤星銀平を用心棒に雇い入れ何かを企む。
江戸を離れ放蕩を繰り返す北斎親子。梅屋から借りた金も使い果たすが、宴会に乱入してきた役者・中村歌八の面白い顔に絵描きの好奇心がくすぐられる。完成した役者絵に「俺は生まれて初めて生きた人間の顔を描いたんだ!」と興奮する北斎は急ぎ江戸へと戻る。
江戸では、梅屋と守山藩勘定方が北斎の絵の値段について腹黒い算段をしていたが、北斎が戻ってきたことで顔色を急変させる。