必殺からくり人~冨嶽百景殺し旅 第4話(78年9月15日放送)
「神奈川沖波裏」
(監督・工藤栄一 脚本・國弘威雄)
お静 - 三浦真弓 上総屋 - 御木本伸介
魚辰 - 谷口完 魚甚 - 汐路章
丑松 - 黒部進 寅太 - 大林丈史
亥之助 - 内田勝正

三人組の人影を見たお艶は、直後に初鰹を運ぶ漁師たちが虐殺された現場に遭遇。そこへ現れる唐十郎。北斎の「神奈川沖浪裏」を早速炙りだすと、赤く染まったのは海そのものだった。
翌朝、思い詰め今度の仕事を外させて欲しいと申し出る唐十郎。その様子に、今回の仕事には唐十郎の過去が絡んでいると推察するお艶。
漁師の死体を鎌倉の漁師町へ運ぶお艶たち。そこは魚甚と魚辰の二つの網元が張り合う町で、殺されたのは魚辰の若い衆。
この間は生きたまま鰹を運ぶ御仕送船の若い衆までもが虐殺され、頭を抱えていた。そして、その犯行はライバルの魚甚の可能性がある、と。そこへやってきた魚甚。魚辰に無実を訴えるが、この因縁はそう簡単に消えそうにない。お艶は唐十郎に、江戸へ行き今回の初鰹の一件で誰が一番儲かったかを調べるよう指示を出す。