必殺からくり人~冨嶽百景殺し旅 第1話(78年8月25日放送)
「江戸 日本橋」
(監督・黒木和雄 脚本・早坂暁)
井筒屋藤兵衛 - 山岡徹也 滝沢馬琴 - 北村英三
佐吉 - 田畑猛雄 おさき - 志乃原良子
おユキ - 大和撫子 おヤス - 青木和代

天保4年夏。葛飾北斎は馬喰町に着いた途端、娘のおえいを放り出し一人天保太夫一座へ向かう。その間、滝沢馬琴の家で過ごしその苦境を訴えるおえいは、馬琴から新たな仕事を持ちかけられる。
そこは、版元・永寿堂与八。 永寿堂から安藤広重が描いた「東海道五十三次」の絵を見せられた北斎。敵意をむき出しにするが、永寿堂は北斎に五十三次の絵がなぜ売れるのか解説し、 北斎に仕事を持ちかける。
それは、法の網を潜り抜け生きている極悪人を絵に忍び込ませた「富嶽百景」の制作だった。北斎は、南蛮の絵の具ベロリンを使い制作に乗り出す。
さて、劣情を催す過激な公演で江戸御府内追放の裁きが下ったお艶率いる天保太夫一座の面々。芝居小屋の跡地に戻ると、若い男が待ち構えていた。演目の最中、お艶たちの動向をじっと見つめていた男だ。
昨年の東海道五十三次殺し旅のことを知る男に警戒するお艶だが、そこに現れたのは永寿堂。永寿堂は殺し屋の元締でもあり、その男唐十郎はその配下だった。広重の五十三次殺し旅を完遂させたお艶たちに、今度は北斎の富嶽百景殺し旅を依頼する永寿堂。唐十郎を仲間に引き入れ、最初の仕事「江戸日本橋」に取り掛かる