新・必殺からくり人~第5話(77年12月16日放送)
「東海道五十三次殺し旅~府中」
(監督・蔵原惟繕 脚本・安倍徹郎)
春之助 - ピーター 岩蔵 - 大林丈史
乙吉 - 大和田進 鬼太郎 - アキ竹城
お咲 - 池田美智子

今回の舞台は駿河の府中。そこでは、春之助を首領とする凶悪な盗賊集団が暴れ回っていた。
駿府に先乗りしていたブラ平と蘭兵衛は、女を捜していた。 というのは、広重の街道画をあぶり出して赤く浮かび上がったのが籠に乗る女であったからである 。
駿府の宿屋に入っていたお艶は、色々なお座敷に呼ばれ三味線と喉を披露していたが、その夜、宿屋で春之助と久しぶりの再会を果たす。
春之助は若い頃、お艶に浄瑠璃三味線を習っていたが、18才になったある日、突然江戸から姿を消していた。今は駿府で茶問屋を経営しているという事だが、勿論、お艶は今の盗賊稼業に身を落とした春之助の裏の顔は知らない。
突然浄瑠璃を捨てた理由を聞かれた春之助は、心中を計った結果、相手の”女を殺したから”と悪戯っぽく笑みを浮かべるのであった。