新・必殺仕置人〜第21話(77年6月10日放送)
「質草無用」
(監督・高坂光幸 脚本・保利吉紀)
おまん - 丘夏子 質屋みな月 - 今井健二
三次 - 内田勝正 おねこ - 野々山香代子
おねこの弟 - 丸谷剛士 おしの - 岡田恵子
仙吉 - 下元年世

ある日巳代松の家に、幼い姉弟が住み着いてしまった。二人は、昼間は近所の家や店先から食べ物を盗み、夜は巳代松の家で眠るだけで、笑ったり口を開いたりしない。
巳代松は、姉に「おねこ」、弟に「ちび」と名づけ、当分の間捨て子らしき二人の面倒をみてやるのだった。
その頃鉄は、おまんという女郎に子供を探して欲しいと頼まれた。話を聞いた巳代松は、おねこたちの母親かもしれないと考え、二人を連れ岡場所に向かうが、彼女は何者かに殺されていた。
巳代松は、正八とともにおまんのことを調べ始めた。正八の調べでは、おまんの亭主だった甚八はかなりの悪党で、昨年短筒で撃たれて殺されたのだと言う。
おねこの父甚八は、巳代松によって仕置きされていたのだ。
己の手でおねこを不幸にしたと知り、巳代松は思い悩むのだった。