新・必殺仕置人〜第14話(77年4月22日放送)
「男狩無用」
(監督・渡邊祐介 脚本・安倍徹郎)
小夜 - 渡辺とく子 志乃 - 戸部夕子
新三郎 - 森下哲夫 かね - 志乃原良子
弥吉 - 島米八 芳三 - 田畑猛雄
彦七 - 壬生新太郎 彦六 - みの和田良太

大名戸田家の息女・小夜は、夜ごと煩悩に身を焼く男狂いであった。町で見初めた男たちを屋敷に連れ込んでは夜伽を命じ、挙句の果てには近侍新三郎に斬殺させていた。
ある日主水は、戸田家屋敷から戻らない弥吉の捜索を女房から懇願される。しかし、大名屋敷に町方が踏み込むのは容易ではなく、一向にラチがあかない。
そんな中、すでに始末した弥吉の代わりを物色する小夜は、縁日で見かけた鉄に目を付け侍女の志乃に命じて鉄を屋敷へ迎え入れた。
手厚いもてなしを受けた上、大名のご息女を抱けると聞き、小夜らの真意を知らない鉄は大いに張り切る。
数日後の寅の日、父の墓参りを口実に屋敷を逃げ出した鉄は、お目付け役の志乃を振り切り寅の会へと急ぐが遅刻してしまう。
本来ならば、遅刻したものは殺されるのが寅の会の掟。だが虎は、誰も落札しなかった仕事を格安で受けるのを条件に、鉄の遅刻を不問に付す。なんと、殺しのターゲットは小夜であった。