必殺からくり人・血風編〜第5話(76年11月26日放送)
「死へ走る兄弟の紅い情念」
(監督・蔵原惟繕 脚本・神代辰巳)
佐久紺次郎 - 中島久之 佐久洋三 - 中野誠也
お香 - 大崎紀子 お花 - 寺元節子
神官 - 市川男女之助

らしゃめん と不義密通の末に心中をし、しそこねた若者が品川宿にさらされる。同じく生き残った女の方はおとがめなく再びらしゃめんをさせられたのに対し男の方のこの仕打ちに、世間の同情が集まる 。
しかしその紺次郎を見かけたおりくは顔色を変える。彼はおりくの元恋人であった洋三の弟で、おりくがからくり人元締めを引き継ぐために泣く泣く別れざるをえず、傷心の洋三は新徴組に参加し京へ上ったのだ。
そしてその兄が弟の前に現れる。じっと弟の前にたたずむ元の恋人に、おりくは心中穏やかならざるまま、兄弟を見守るのだが…。