必殺からくり人〜早坂暁ワールド〜第12話(76年10月15日放送)
「鳩に豆鉄砲をどうぞ」
(監督・蔵原惟繕 脚本・早坂暁)
鳥居耀蔵 - 岸田森 しぐれ / アキ(二役) - 赤座美代子
花沢老人 - 汐路章 水野忠邦 - 酒井哲

時次郎が仲間に日時を指定し、その時刻にアリバイをつくるよう置き手紙をして姿をくらました。
悪い予感しかしないからくり人たちは、その真相を探るべく東奔西走すると、時次郎馴染みの女郎のしぐれにぶちあたる。彼女はかつて時次郎と愛し合ったアキにうりふたつで、彼女の証言から時次郎の目論見が見えてくるのだった。

※ラスト2話は前・後編の編成で、話が繋がっている(最終回は番組冒頭から観ないと損をしまっせ)。今回は、時次郎がいわば暴走してしまう展開のお話。
この撮影時に脚本が出来ておらず、唯一出来ているラストシーンの時次郎から撮影を開始。早坂は、随時脚本を上げてそれに添って撮影したという。そう思えない仕上がりどころか、必殺マニアの間では傑作に挙げる者も多い回になっているのは、閉口するしかないというべきか…。