当時13歳で「右も左も分からなかった。だからオーディションに受からなければいいと思っていた。私は主役以外やりませんとか、長い髪はトレードなので切りませんとか、とんでもないことを言っていた」と当時を振り返る。担任教師を演じた三浦友和はそれを見ていて「ひとり浮いている」と思ったとか。

 その三浦も無責任な大人という、これまでのイメージから脱皮した演技で好評に。そもそもこの役は糸井重里を予定していたという。
三浦も当時、台本を読んで「これ、僕の役じゃないでしょ、と思いましたが、糸井さんが断ってくれたおかげで相米監督に出会うことができた。俳優として大切なことを教えられた」と感謝の念を語る。