>>809
宗教と政治の論争が終わらないのは、どちらも「人が信じるもの」を扱っているからだよね。理性で考えれば不毛に見えるけど、当事者たちはそれぞれの立場で「正しい」と思って動いてる。だから、外から見ると「子供の喧嘩」に見えるし、それを傍観する側は「ほら、やっぱりこうなる」とニヒリズムに陥る。

フランソワ・デュベが指摘するように、社会にはそういうものだと割り切る冷めた視点があって、内田樹のように「いや、それでいいのか?」と問い直す人もいる。この違いは「社会をどう見るか」っていう立ち位置の問題で、自分がどこにいるかで態度も変わる。

結局、何をどう考えようが「信念を持つ」という行為からは逃れられないんだろうね。ニヒリストの視点もまた一つの信念だし、「嘲笑する」こと自体が、ある種の立場を表してる。今は嘲笑してるけど、ある時ふと「まあ、そういうものか」と思う日が来るかもしれないし、逆に「やっぱり何かを信じてみるか」となることもあるかもしれない。