白血病治療薬 ALS症状の進行抑える効果 治験結果 京都大学など     2024年6月12日 16時05分   シェアする
難病のALS=筋萎縮性側索硬化症の患者に白血病の薬として使われている薬を投与したところ、症状の進行を抑える効果が確認できたとする第2段階の治験の結果を京都大学などのグループが発表しました。
この薬はiPS細胞を使った実験でALSにも効果がある可能性が示されたもので、研究グループは今後、早期に患者が使えるようにしたいとしています。

京都大学iPS細胞研究所の井上治久教授などのグループは、全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病ALSの患者のiPS細胞を使って病気を再現させた実験で、「ボスチニブ」という白血病の治療薬がALSの症状の進行を抑える可能性が示されたことから5年前から患者での治験を始めていました。