>>465第1試合、ブライアントは0-4のビハインドから4回表に郭泰源からチーム初得点となる46号ソロ本塁打、6回表にも郭泰源から47号同点満塁本塁打を放つ。
8回表にはそれまでブライアントに対し被本塁打0と抑えていた渡辺久信がスクランブル登板するも、48号勝ち越しソロ本塁打を放ち、近鉄が6-5で勝利した。本人はこの時点で「アンビリーバブル」と叫んでいた。
ブライアントの1試合3本塁打は通算6回(シーズン4回)となり、王貞治の持っていた通算5回を上回る新記録となった。
渡辺は、引退会見で「一番思い出に残る一球」とし、西武監督在任中2008年刊行の自著で「予想以上の集中力とパワー」と書いている[17]。捕手の伊東勤は「オーラが凄かった。ネクストバッターズサークルからビリビリ伝わってきたのは後にも先にもあの日のブライアントだけ。
何を投げても打たれると思った。泰源は真っすぐのスライダー、久信が真っすぐ、高山はシュート系。
配球うんぬんは関係なかった。初めて天王山に敗れたショック。ブライアントに打たれたところしか覚えていない。近鉄は2日後、優勝を決めた」[18]と述懐している。