ワンタンメンをはじめ、新しいものをつくるのが持ち味の会社でしたが、ちょっと色気を出してゴルフ場開発や生麺とか、いろいろなことをやり出したんですね。それが負担になって、即席麺の事業に集中できなくなった。結果的に、銀行からの借入金返済に行き詰まった。そのとき、父が非常に親しくしていたサンヨー食品の井田毅社長(当時)が「自分が後ろ盾になろう」と、エースコックの株式をもっていただいた。サンヨー食品さんの支援のおかげで、その後、100%借入金を返済して無借金になったんですね。即席麺の事業を集中してやれるという環境に戻って、社内が活気づいた。
https://www.sankei.com/article/20200930-5IRRFELOQROI3IHD7SLADESXQM/