・親でも死んだような仏頂面(姑獲鳥の夏)
・親戚全部が死に絶えでもしたような仏頂面(魍魎の匣)
・町内会の人間全部が死に絶えたかのような仏頂面(狂骨の夢)
・東京が全滅したかのような仏頂面(鉄鼠の檻)
・日本が滅んでしまったかの如き仏頂面(絡新婦の理)
・亜細亜が全部沈没してしまったかのような仏頂面(塗仏の宴)
・葬式を二十ばかり梯子したかのような極め付きの仏頂面(邪魅の雫)
・この世の終わりが十回続けて訪れたかのような仏頂面(百器徒然袋 風)