ストーリー1
デトロイト郊外で暮らすウォルトは、息子や孫たちからも煙たがられる偏屈な老人だ。妻に先立たれて1人暮らしを始める。「古き良きアメリカ」の思い出ともいえる愛車グラン・トリノと共に生きるウォルトは、乱れた現代の何もかもが気にくわなかった。ベトナム戦争の難民として近所に移り住んだモン族の住民たちも、偏見からか嫌な所ばかりが目につき、毛嫌いしていた。そんなある日、隣家のモン族一家の少年タオが

ストーリー2
従兄のスパイダーたちに強要され、ウォルトのグラン・トリノを盗もうとした。それを知ったタオの母と姉のスーは、償いのためタオに労働奉仕をさせると言い張る。初めは無視をしていたウォルトも、タオの真面目な働きぶりに感心し、やがてタオたちに好意を抱くようになる。こうして隣家との交流が始まるが、その頃すでにウォルトの体は肺がんに冒され、スパイダーたちも依然タオにつきまとっていた。

ストーリー3
そして、タオやスーのためにもスパイダーたちを遠ざけなければならないと考えたウォルトは、仲間の1人を懲らしめる。しかし、それは逆効果となってしまう…。スパイダーたちは復讐としてタオの家を銃撃し、スーを暴行したのだった。その後ウォルトは身辺整理をし、無謀な復讐を考えるタオを地下室に閉じ込め、単身スパイダーたちの家へと向かうのだが…。