近未来のアメリカ。人々はサロゲートと呼ばれるロボットと脳波を接続し、自らは自宅に籠ったまま、仕事も遊びもサロゲートに代行させて、安全で自由な暮らしていた。一人息子を交通事故で無くし、そのショックから癒えないまま、妻マギーとの冷たい夫婦生活を送っているFBI捜査官トム・グリアーも、サロゲートに日常生活を代行させている大多数のひとりだった。そんなある日、2体のサロゲートが何者かに破壊され、
しかも本来安全なはずの操作者である人間までも、脳を破壊されて死亡しているのが見つかる。サロゲートへのダメージが操作者に及ぶとなれば、この社会のシステムが崩壊してしまう…。その捜査に当たったトムとピータースのコンビは、被害者のひとりがサロゲートの発明者キャンター博士の息子だと判明し、事件の背後に巨大な陰謀を嗅ぎ付ける。キャンターは、サロゲート製造の最大手VSI社のCEOでもあったが、
何年か前に経営陣と衝突し、CEOの椅子を追われ、現在隠棲中だった。捜査のためにキャンター邸を訪れたトムは、博士と面談し息子の死は、博士と勘違いした殺し屋が誤って息子を殺してしまったことに気が付く。そして、実行犯を特定したトムは、預言者と呼ばれるリーダーに率いられるアンチ・サロゲート集団が暮らしているドレッド居留地に入る…。果たして、サロゲート・システムに秘められた本当の真実とは…。