ヤーネルヒル火災
 2013年6月28日に落雷によって発生した火災で、アメリカ史上最悪の山火事の一つになり、地元の消防隊であるグラナイト・マウンテン・ホットショッツのメンバー19人が死亡した。
この19人という数字は、消防士の犠牲者数としてはアメリカ同時多発テロ以降では最多で、山火事の犠牲者としては過去80年で最も多い惨事となった。

 この悲劇は、主に天候パターンの極端で急激な変化に起因するもので、火災が激化したために消防士の避難経路が断ち切られ、火災の猛烈な熱と炎によって焼死した。
このほかにも、避難経路を取り囲む地形の影響で、犠牲者の火災現場の視界が遮られ、状況認識が制限された可能性があることや、無線通信の問題なども悲劇の一因となったという。

 事故後、記念公園が各地に作られた。
ホットショッツを称えるために作られたグラナイト・マウンテン・ホットショッツ州立公園はその内の一つであり、ホットショッツの足跡をたどるように州道89号線の駐車場から展望台までの約4.8kmの登山道が続き、彼らが死亡した現場にたどり着く。現場には、そこを取り囲むように19個の蛇篭が設けられている。