『2012』のマーケティングの一環として、主人公ジャクソン・カーティスの著作『さらばアトランティス』が公式サイトで発表された。
2008年11月12日に予告編が初公開され、ヒマラヤ山脈に押し寄せる津波の映像と「2012年に世界が終わる」というメッセージが流れ、「各国政府は国民に事実を伝えていない」と訴えた後、「2012」と検索することで「真実を知る」ことを勧めるという構成になっていた。
ガーディアン紙はマーケティングについて「深刻な欠陥」があり、「予告編の言う通りに検索すると、2012年人類滅亡説を信じる陰謀論サイトに出くわしてしまう」と指摘している。

また、「人類存続研究所が運営する」という形式のバイラル・マーケティングサイトでは「抽選に応募して当選することで、大災害を生き延びるための脱出チームに入ることができる」というマーケティングが行われた。
このマーケティングに対して、NASAのデイヴィッド・モリソンは「このサイトを本物と思った人々から1000件以上の問い合わせがあった」と語り、「世界の終わりを見たくないから自殺を考えている」というティーンエイジャーからの手紙を紹介しつつ、「金儲けのためにインターネットで嘘をついたり子供を怖がらせるのは、倫理的に間違っている」と批判している。