肯定的なレビュー

 シカゴ・サンタイムズのリチャード・ローパー「監督のリドリー・スコットと脚本のコーマック・マッカーシーは、ふいに現れる衝撃的なバイオレンスをセクシーさと交差させ、"ある男の貪欲な行為による取り返しのつかない結果"というテーマでシェークスピアのように洗練された豊かな感触の物語をつくった。すごく素晴らしいひと時だ」

 ニューヨーク・タイムズのマノーラ・ダーギス「マッカーシー氏は"脚本の書き方マニュアル"を読んだことが一度も無いようだ。これは褒め言葉だ」

 BBCの映画レビュー番組『en:Film 2013』のダニー・リーは本作を賞賛し、「真のスターは脚本だ。この作品は"リドリー・スコットの映像付きコーマック・マッカーシーのオーディオブック"である。夜みたいに黒く、心を奪う天才的な作品だ」と評した。
彼はキャメロン・ディアスの演技を賞賛しており、否定的なレビューについては「我々みんなが鼻であしらい・嘲笑し・ひどいと思い、批評家がその作品を忌み嫌ったので誰も見に行かなかったのに、40年後にテレビでその作品が放送されるとみんなが"なんて傑作だ!"などと言ってしまうような作品が映画史にはあふれてるよ」と話した。

 ヴァラエティ誌のチーフ映画批評家スコット・フォンダスは本作を高く評価し、「『悪の法則』がリドリー・スコットの最高傑作である理由」と記事名を付け、本作を1967年のジョン・ブアマン監督映画『殺しの分け前/ポイント・ブランク』と、脚本をデヴィッド・マメット、ハロルド・ピンター、クエンティン・タランティーノの作品と比較した。
また、「この映画は大胆でスリリングだ。主流のアメリカ映画ではほとんど見かけなくなった種類のものだ。観客・批評家の拒絶反応は、好みの多様化した現在において、本物の大胆さへのニーズがどれほど少なくなったかを示している」と書いた。